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Kansai Special ベルトループミシン


これはKansai Specialのベルトループ専用のミシンであるが、ミシン台の引き出しを抜いて見てみるとそこには昭和42年(1967年)4月10日と書かれている。すなわち47年前のミシンというのがうかがえる。47年前のミシンがほぼ新品に近い程度の良さで残っている。奇跡的な発掘かもしれない。しかし、さすがにモーターだけは交換した。
現行のループミシンと違う点はもちろんミシン自体の形も違い、とてもコンパクトで少しユーモラスな曲線を使ったデザインになっている。(ユニオンスペシャルを意識して作られたと思われる。)もう一つの違いはステッチ間の幅が狭くなっていることだ。通常は1/4インチなので6.35mmだが、このループは3/16インチなので4.7625mmとなる。当時はこの幅でループが作られていたことがわかる。そして、この度ラッパを特注で作ったのでループは1.5c幅、ステッチ間は細めで中心高に出来上がり、中心の膨らみが際立つ。他、1.2c幅、1.3c幅とラッパを作った。

1stサンプルのループと比較するとステッチ間の細さがよくわかる。
2ndサンプルはこのループを付けて雰囲気の違いを見てみたい。

 

Union Special 43200G


ユニオンスペシャル 43200G 裾上げ用チェーンステッチミシン。(1960年代)
小柄な作りでミシン自体が斜めに反っている。針も斜めに落ちながら縫っていくため、独特のねじれが生じ、履き込むと縄状のアタリが出る。ミシンにも用途によって様々な種類があるが針は通常垂直に落ちながら縫っていく。しかし、この43200Gは針が斜めに落ちながら、しかも段差で厚みのある部分でも針が折れることなく縫い上げる。
ヴィンテージデニムには欠かせないミシンだが、今では手に入りにくい希少価値のあるものとなっている。

Union Special 51800


ユニオンスペシャル51800帯付けミシン。(1970年代)
古いミシンだがとても頑丈で太番手や厚地もハードに縫い上げる。ユニオンスペシャルは古いものは特に鉄の性質が違うのか相当丈夫に作られている。また武骨な面持ちが繊細な今のミシンにはない味わいを出している。
 
縫い方・・・帯をラッパに通しながら身頃に縫い付けていくが、ラッパを変えれば帯幅を3.5c,3.8c,4c….と調整できる。地縫いがいらないので一発で力強くチェーンステッチで縫い付ける事ができる。