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バックポケット4


角を出してポケット口を作った後、アイロンでポケット型を作り、バックポケットの醍醐味である隠しカン止め、隠しリベットを打つ。

先に隠しカン止め。ポケットを逆さまの状態にして、ポケット口と身頃をまたがす様にカン止めする。このカン止めの位置を一発で決めて打てるようになるまでには何度も何度も経験を積み重ねてコツをつかむしかない。
何事もそうだが失敗を繰り返して成功をもたらす。失敗して諦めてしまうとそこで終わってしまうが、それを成功するまで頑張ればそれは失敗ではなくなる。自分が本当に身に付けたいと思うことなら忍耐力と向上心があれば大抵のことは乗り越えていけるはず。また、そうしないと次のステップには上がっていけない。(余談でした)

そしてリベットを打つ。
昔ながらの足踏みの打機なので結構な力が必要。手で力を加えると打ちやすくなる。

UNIVERSAL社の銅製リベットを使用。酸化して徐々に色が変化していく。

逆さまの状態で付けたポケットを折り返して叩き付ける。
 

小股縫い合わせ



左右の前身ができたところで小股部分を繊細かつ大胆につなぎ合わす。
しっかりつなぎたいのでここでも太番手を使用。
縫いはヴィンテージ仕様の折り伏せ縫い。

左右の前身がつながった。

小股は折り伏せ仕様。
持ち出しのセルヴィッチもアクセントになって味がある。

ボタンホール




いよいよ縫製にとりかかる。
今回ボタンフライを採用したのでまずは比翼にボタンホールをあける。

1970年代のSINGER 299 ミシンを使用。

ボタンホールをあける際、糸は上糸、下糸、芯糸の3本が使われる。そして通常その3本の糸は同じ色を使う(画像右側)。これを下糸の色を変える事でボタンホールの表側の見え方が変わってくる(画像左側)。内側に下糸の金茶が入り、その外側をかがる様にコア糸の黒系の糸が入っている。画像の様にきれいにチェーン状の模様が浮かび上がっているのがわかる。
履き込むごとに味が出てくるだろう。